わろてんか 藤岡屋の所在地はこのあたり?京都・二条通の薬種問屋街

はじめに

2017年10月2日から放映開始される、NHK連続テレビ小説『わろてんか』のヒロイン藤岡てんの実家である『藤岡屋』は架空の老舗ですが、もしあるとすれば京都のどこにあるのでしょうか?
京都・二条烏丸のオフィスで働いていたわたしは、ピンときました。
二条通りに違いないと思います。

京都市中京区の二条通は二条城から東に延びる東西の通りで、古い商店や京町屋が静かに立ち並ぶ通りです。ブオオ~と法螺貝を吹きながら、聖護院門跡の山伏行列も通ります。シンとした空気が流れ、ぶらぶらと散歩していると中世の日本に紛れ込んだような不思議な感覚を覚えるところです。

観光スポット二条城が近くにあります。カフェや老舗の和菓子店も点在していますので、観光のついでに足を伸ばしてみていはいかがでしょうか。二条通のいまと昔、おすすめの店などを紹介したいと思います。

藤岡屋とは?

2017年10月2日から放映開始される、NHK連続テレビ小説『わろてんか』の公式ホームページから引用します。

明治後期、商都・大阪が大いに栄えていた時代――――――。
ヒロイン・藤岡てんは京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女として生まれました。いつも周りを朗らかにしながら自分もよく笑う、いわゆる笑い上戸(=ゲラ)の女の子。ところがある日、父から”笑い禁止”を命じられ窮屈な日々を過ごすことに…。

<中略>

じつは藤吉は大阪船場(せんば)の老舗米問屋「北村屋」の長男であり、簡単に二人の結婚が許されるはずもありません。さらに北村屋の危機を救おうとした藤吉が大失敗をして店を傾かせてしまう事態に…。

ヒロイン藤岡てんの生家は、京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」、藤吉は大阪船場の老舗米問屋「北村屋」ということですね。

藤吉の家の場所は、大阪の船場と書かれていますから、大阪市中央区船場で地下鉄本町の周辺だな、とわかりますが、しかしてんの生家「藤岡屋」については、京都としか書かれていません。

「わろてんか」はフィクションですが、藤岡屋が実在したとすれば京都のどのあたりなのか、思い当たる場所があります。薬種問屋とは、生薬や漢方薬の材料(たとえば、高麗人参、芍薬、当帰、陳皮)を扱う問屋です。であれば、藤岡屋の場所は、京都の二条通付近だと思います。

二条通りの薬種街

二条通りは、平安京の二条大路にあたり、東は白川通りから西は堀川通りに至る全長約 3.5Kmの通りです。平安京の頃は朱雀大路に次ぐ大きな通り(幅約50m)だったそうです。

江戸時代は、幕府により二条組薬種仲間が公認され、二条通は薬種街となったとのこと。
二条通の北には御所があり、西に突き当たると二条城ですから、御殿医も近所にいたのではないか。「わろてんか」は明治後期のお話で、その時点で藤岡屋が「老舗」だということは、やはり江戸時代から続くお店なのでしょう。

京都の古いわらべ歌に

「一条の戻り橋、二条のきぐすり、三条のみすや針、四条のしばい、五条の橋弁慶、六条の本願寺、七条のおいも堀り、八条のたけのこ堀り、九条のおねぎ、十条の羅生門」

というのがあります。「二条のきぐすり」とは生薬(きぐすり)ですね。

現在の二条通の薬屋さん

いまでも二条通の付近には、老舗の薬の店が何軒かあります。

雨森敬太郎薬房

雨森敬太郎薬房。徳川家光の時代、京都御所の御殿医であった雨森良意さんが作り出した腫れ物の薬「無二膏」を、今でも製造販売しているとのこと。(公式ウェブサイトより引用)

京都 無二膏 雨森敬太郎薬房

二條和漢薬 東田商店

二條和漢薬 東田商店。すっぽん、赤まむし、コブラなどが大きな薬ビンに並べられており、ショーウィンドウを見るだけでも面白い。
古い店構えに赤い自転車のコントラストが面白いですが、京都の通りは狭いので自転車に乗る人が多いのです。

二條和漢薬 東田商店

夜の東田商店

夜の東田商店。京都の暗い夜に、すっぽんやまむしの瓶が怪しく輝きます。店に入る勇気はないけど、外からそっと覗くだけでワクワク。

二条通と両替町通り通が交差する付近には、薬祖神祠があります。
昼休みの散歩コース。

鳥居がありますが、神社ではありません。ここは、大巳貴命(おおなむちのみこと)(大国主命(おおくにぬしのみこと))と小彦名命(すくなひこなのみこと)、中国の医薬の神様「神農」、西洋医学の父とされるギリシャの哲学者「ヒポクラテス」の、三カ国の神様が合祀されている祠(ほこら)だということでした。中を覗くと御神輿が展示されています。

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二条通近くのオススメ

松栄堂

京都でいちばん大きなお香の老舗です。京都の大寺院にはたいていオリジナルのお線香があり、売店などで売られてていますが、説明書を見ると『松栄堂』製造と書いてあることが多いです。

お香の原料は漢方薬の原料と同じものが多いからでしょうか、本店が二条烏丸にあります。店の裏側の通りには倉庫があり良い香りが一帯に漂っています。

個人向けの香も種類が多いですが、代表的な香り「堀川」は、料理屋や旅館の玄関でよく出会うような気がします。

松栄堂 京都本店

住所 〒604-0857 京都市中京区烏丸通二条上ル東側
電話 075-212-5590
営業時間 9:00~19:00(土曜 ~18:00 日・祝日 ~17:00)
ウェブサイト http://www.shoyeido.co.jp/shop-info/kyoto.html

松栄堂には、『リスン』という現代香のブランドもあります。
リスンの実店舗は、京都のCOCON烏丸と東京青山の二カ所だけです。わたしは、リスンのKYOKA(沈香と芍薬のブレンド)が好きだったのですが廃盤になってしまいました。


Lisn

御金神社(みかねじんじゃ)

二条通から一本南に下がるのですが、西洞院御池(にしのとおいんおいけ)に御金神社という変わった名前の小さな神社があります。
鉱山、鉱物をつかさどる神様だそうで、とても珍しいと思います。

近年は、金運アップの御利益があるということでブームになっているらしいのですね。金運をあげてくれる神様は全国でも御金神社だけだそうで、参拝に来た人が鳥居の外から道路にまで並んでいることがあります。

KYOTO design 京都の観光スポット 御金神社

BRUN BRUN(ブラン ブリュン)

昭和10年創業の、老舗洋菓子店で、チョコレート、ケーキ、焼き菓子を作っておられます。カフェスペースもありお茶も飲めます。

二条通からは通りを二本上がった東洞院竹屋町にあるのですが、このお店を紹介せずにはいられませんでした。京都御苑の南側ですので京都迎賓館を見学したあとに立ち寄るのがいいかも。

おすすめはチョコレート菓子。カフェでブラントルテをいただきましたが、絶品でした。これまで食べたチョコレート系のケーキの中で一番印象に残っています。

ただし、カフェは京都の昔ながらの庶民的な喫茶店の雰囲気です。最近、三条~四条あたりに新しくオープンしたショコラティエとは違い、もっと実質的で地味な感じですので…そのあたりはよろしくお願いします。

食べログの店舗トップページ ブランブリュン

あとがき

わろてんかの藤岡屋は実在しませんが、このあたりにあったのだろうなと想像しながら街を散歩するのも楽しそうです。観光名所めぐりに飽きたら、ぜひ二条通も歩いてみてください。

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