わろてんか 12/25(月) 南地風鳥亭(なんち ふうちょうてい)が北村笑店の拠点に

※ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

ダイジェスト

大正10年(1921年)秋。
てんと藤吉の息子、隼也は7歳になっていた。
北村笑店の本拠地は南地風鳥亭に移り、藤吉は代表取締役兼総席主、てんは取締役経理。

風太は総支配人になり、各寄席の席主を監督していた。おトキは経理補佐。
万丈目夫妻は、うしろ面を夫婦で掛け合いをしながら見せる芸で人気者になっていた。

南地風鳥亭を訪れた伊能栞は、このさき活動写真が人々の生活に浸透し寄席は廃れて行くのではないかという危惧を抱いていた。

風太は、伊能栞の活動写真やレコードに負けない娯楽を探しに神戸に走り、『近頃流行りだした安来節を大阪でもやったら受けるに違いない』と藤吉に耳打ちする。

その気になった藤吉はすぐに島根に出かけ、翌日には、安来節の踊り手を雇って大阪に連れて帰るという。

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 南地風鳥亭(なんち ふうちょうてい)が北村笑店の拠点に

※ここから先は個人的な感想です。

びっくり!風太の人格が急に変わってしまいました!
伊能栞さんに非礼な言葉を突然なげかける風太。伊能さんに敵意をむき出しにする風太。席主たちに取る横柄な態度。

寺ギンに続き風太までがキャラクタ激変…。

風太のキャラクタが急変

今日一番の驚きは、風太がイヤな人間に変わっていたこと。

10件の寄席の席主を監督する立場になった風太ですが、雇われ席主たちに対する風太の態度が横柄なのにまずびっくり。

さらに、パーティの招待状を持って訪れた伊能栞さんに、いきなり
「何の用ですか?ま、なんでもよろしいわ。これからは、あんまり北村笑店に関わらんといてもらえますか」

…なんちゅうこと言うの?伊能さんは、藤岡屋を倒産から救ってくれた人。風鳥亭の立ち上げ時にも大変な世話になっている。この人がいなかったら今の北村笑店はない。その大恩人にいきなり、今後は関わるなと?

「順調に金儲けして調子ええやないですか、何もうちに来んでも」

半笑いしながら、ポケットに手を入れたまま、まるで伊能さんが金目当てで来たようなことを言う風太。なぜこんな失礼な態度を取るのか?

風太は伊能栞と別れたあと、突然、神戸に出かけました。
帰宅した風太は「一発ぶちかまして、あの色男に思い知らせてやる」と発言。

…風太は、伊能さんがてんに近づくのがイヤなのか?それじゃ風太は異常者の仲間入りをしてしまう。なんでこんな脚本にするの。

…藤吉に「ああ。安来節や…」と答える風太の表情が憎々しげで不快。いったいどうしたのしょう。

南地風鳥亭(なんち ふうちょうてい)

風鳥亭の本拠地は、天満から南地(千日前)に変わりました。千日前は現在の『なんばグランド花月劇場』がある場所です。

南地風鳥亭は二階席もある大きな寄席です。
入り口近くに売店があり、しおこんぶ、みそせんべい、あげこんぶが売られてます。大阪の人、コンブ好きやもんねぇ。売店の奥には立派な洋館の応接室とオフィス。中庭も見えています。
いつもながら、建物は立派で見応えがあります。全部セットで作ったのですね、大変だったろうなぁ。

伊能栞は相変わらず都合のいい男

伊能さんの宅地開発事業は大成功らしいです。
着物のほうがお似合いだと思うんですが、洋装で登場。
あいかわらず、都合のいい男ですね。北村笑店の経営に何やらヒントを与えて去って行きました。いきなり風太に敵意を向けられても、あまり動じていません。

藤吉は社長になっても変わらない

この人も変わりませんね~。これまで安来節に興味なかったのに、風太に『これからは安来節が流行りまっせ』と耳打ちされたらその気になり、すぐに島根へ。

次の日には「乗り遅れたらあかんのや」といい、すぐにお金を持って来させて踊り手と契約しようとします。他人が良いと言うと急に気になりだし、いても立ってもいられなくなるのですね。団吾師匠のときと同じです。

「一刻を争うんや」「こうなったら…」「早よせんと…」などの口癖からわかるように、この人の行動の根っこにはいつも『焦り』があるのではないかと。あまり幸せな性格ではないですが、脚本家さんがそうしたかったのなら仕方ない。

藤吉の隼也クンへの態度に違和感満載

もうひとつ藤吉で気になったのは、朝ごはんのときに隼也をしつける態度。新聞から眼を離さないまま不機嫌かつ面倒くさそうに「ごちそうさまは?」「行ってきますは?」と言ってますが、こんな態度で子供に接してはダメだと思います。明るく返事をする隼也クンのほうがずっと良い態度。

極めつけは、隼也くんのことを「あいつは鉄砲玉や」というセリフがすごい違和感。『鉄砲玉』って、誰それを殺ってこいと命令され飛び出していく、使い走りの若いもんのことですよね。やくざ映画に良く出てきます。かわいい息子のことを『鉄砲玉』なんて普通は言わないよ。

万丈目ウタコ・キチゾー

唯一の希望は、万丈目夫妻!

二人は、夫婦で舞台に立つようになっていました。
歌子さんは舞台用の着物に「つのかくし」。吉蔵さんは着物を後ろ前に着ている。

二人の芸は、うしろ面を紹介しながら夫婦で掛け合いのしゃべりをするもの。
これが、なかなか良かった!ちょっとだけ見せたしゃべりの内容はスタンダードですが、夫婦漫才の雰囲気が良く出ていました。

二人がコンビを組むことになったいきさつ、未経験の歌子さんがなぜ決心したのか、二人はどうやって芸を磨いてきたのか、まったく描かれず、今回突然のお披露目でした。

この二人の過程こそきちんと見せて欲しかった!
島根での北村夫妻のやりとりは全部要らないから、万丈目夫妻が芸に向き合う姿を見たかった!

あとがき

子供をしつける藤吉の言動、風太の失礼な態度、卑屈な席主たち、島根にいったてんが安来節を見たときの顔…どうしてこんなに?と不思議になるほど、違和感のあるシーンが多かった。

それぞれは小さな違和感なのですが、相乗されるとハッキリ不快感となって心に残ります。とくに風太。なぜどうしてこんな人間に?と思うくらい。風太まで嫌いになってしまった。

万丈目夫妻だけが希望という状態です…。

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