わろてんか 12/14(木) 団吾(だんご)は、お夕を返すわけにはいかないと言う

※ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

ダイジェスト

団真は『あいつがおらんようになって、せいせいして稽古にも身が入る』とてんにいい、熱心に『崇徳院』の稽古を繰り返していた。しかしやっと満足のいく話ができたとき、団真は思わず「どうや?お夕」と口走ってしまい、お夕のいない現実に打ちのめされる。

てんが団吾の別宅を訪ねると、団吾は花をいけていた。みごとな腕前である。
団吾はせっかく生けた花を引き抜いて『生けた花が美しいんは、ほんの一瞬や』といい、芸にかける自分の生きる道をてんに語った。

団吾は、落語から逃げたと団真のことを非難し、お夕は返すわけにいかないという。お夕も、無言のままてんを拒否した。

風鳥亭の色もの芸人たちは、新しい芸を考えていた。
キースとアサリは、二人でどつき合いながら会話する話芸を始めようといい、叩くとよい音の出る『張り扇』を使うことにした。

万丈目吉蔵は取り残されたような気がして沈んでいたが、歌子の励ましを受けて『うしろ面』を極めることに。

てんが団真の部屋を訪ねると、置き手紙を残して団真は居なくなっていた。
落語の稽古に使う扇子も残したままだ。

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団吾(だんご)は、お夕を返すわけにはいかないと言う

団吾さんは酒を飲みながら花をいけていました。粋(すい)やなぁ。みごとな腕前。もみじ、ススキ、菊など秋の花。季節感のないドラマですが、いまは秋なんですね。

生けた花が美しいんは、ほんの一瞬や

団吾さんは、せっかく生けた花を抜いて捨ててしまいました。

「『花は憎むことから始めよ』いうてな、生けた花が美しいんは、ほんの一瞬や」
「笑いも同じや、ぼーっとしてたらすぐに腐って面白ろなくなる。せやから噺家は、命削っておもろいことやりつづけなアカンのや」

もう一度花を生け直しながら、話を続ける団吾さん。

「わしは、1人でもようけお客さんを笑わしたい。そのためやったら、何もかも犠牲にしたってかまへん。それが、わしの生きる道や」

…なんとすがすがしい!団吾師匠かっこいい!このシーンを先に見ていたらお座敷でのバカ騒ぎの印象が変わってたかも。

しかし、てんは団吾師匠の話に何かを感じる様子はなく、驚いた顔をしてただけ。
意を決して何を言うのかと思ったら「師匠、お夕さんをどないしはるおつもりですか。団真さんとこ返したげて欲しい」…てんは、この事しか頭にないのか。

芸人は、ありきたりの幸せなんか手にいれたらあかん

芸人は、ありきたりの幸せなんか手に入れたらあかん。あいつらが駆け落ちしたあの日から、わしはそれをずっと自分に言い聞かせてきたんや」

…この思いが団吾さんをずっと支えてたんですね。太宰治の『家庭の幸せは諸悪の根源』を思い出しました。団吾さんが『天才』『笑いの神さんに愛された芸人』なら、世俗的な幸せは絶って天意のまま生きるしかない。神仏に仕えて修行する人はそうですよね。

団吾さんは団真をけなして、あいつは落語から逃げ、女も幸せにでけへんかった最低の奴やと言います。そして「お夕はわしのもんや。あいつのとこに返すわけにはいかん」と言い切りました。

…ありきたりの幸せは要らんのなら、お夕さんもいらんやろ?と思うのですが、団吾師匠、そこだけ普通の人間に戻ってますね。

団真とお夕、本心はどうなの

団真さんは、無心になって稽古して、満足いく噺ができたとき思わず「どうや!お夕」と言ってしまいます。でも振り返ってもお夕さんはいない。

…この寂しさ、やりきれませんね。夢から覚めたとき、こういう感じになることあるなぁ。団真さんは口ではせいせいしたと言ってますが、本心はお夕さんに会いたいのですね。

お夕さんは、てんの顔をみると無言のまま逃げてしまいました。いい着物を着せてもらっています。団吾に囲われる身になったのですね。妾のように団吾の世話を焼きながらも、何か考えている様子はありましたが、やっぱり何も言わず、本心は不明。

…お夕さん、団吾の囲われものになったとは、恥を知らんのやろうか。てんのところに行けば別の住まいくらい用意してくれるし働くこともできたのに。

…てんのお節介がしつこいなぁと思いますが…シーンを繋ぐための脇役だから仕方ないか。

キース&アサリは新しい芸域に

色もの芸人たちは、新しい芸を作り上げようと努力中。キース&アサリは、どつきあいながらしゃべる芸に挑戦。のちに『漫才』と呼ばれるようになった形態ですね。張り扇も用意しました。

…コミカルに見せようと演出してますが、残念ながら面白くない。
アサリの着物がどうしても寝間着に見えてしまい、下着のままで外をウロウロしてるようでイヤ。いつも絶叫してて動作も大げさすぎて辛いです。もうすこし普通にしゃべってくれないだろうか。どつき合いも見たくない。

…万丈目夫妻の会話は自然。歌子さんは口は悪いけど夫が好きな感じ、いいですね。

あとがき

酒を飲みながらお花をいける団吾さんが格好良かったわー。

団真さんの稽古も聞き応えがあったので、団吾さんはそれ以上なんやろか?と、ますますハードルが上がりました。三角関係よりも、はやく二人の落語を聞かせてほしいです。

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