わろてんか 11/16(木) 喜楽亭文鳥(きらくてい ぶんちょう)は『風鳥亭(ふうちょうてい)の色は何色?』と問う

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※ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

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喜楽亭文鳥(きらくてい ぶんちょう)は、落語会の伝統派の大看板だが、文鳥の独演会を伊能製薬が後援しており、その関係で伊能栞は幼いころから文鳥師匠を知っていた。

藤吉と伊能栞は文鳥を訪ね、風鳥亭(ふうちょうてい)に落語家を出して欲しいと頼むが、『席主の仕事は寄席の色を作るのが仕事。その色を作ってから来るのが筋』と、断られてしまう。

風鳥亭の色もの芸人たちには不安が募る。
アサリは収入の見込みのない風鳥亭を去り、万丈目吉蔵はひとり奮闘するが、もう限界だ。

藤吉は噺家を探し回る。
てんは夜なべ仕事をするが、疲労が溜まるばかり。
見かねた啄子は、自分が天秤棒を担ぐからてんは針仕事を辞めて寄席を繁盛させなさい、という。

感想

松坂桃李さんは、大阪弁に自信がないので小声・早口で適当にごまかそうとしてるんでしょうね。

藤吉もてんも、考えたり学習したりしない人ですね。
せっかく文鳥師匠が大事なことを教えてくれたのに、藤吉は深く考えることもなく、また落語家を探して走り回ります。てんもてんで、北村屋の嫁候補の商い勝負の時に啄子さんから教わったこと、すっかり忘れている様子。

万丈目さん(藤井隆さん)の悲惨なまえ面(まえめん)では、人を笑わせることの苦しさ辛さが、伝わってきました。

喜楽亭文鳥師匠の問いに答えられない藤吉

伊能栞と藤吉は喜楽亭文鳥師匠を訪ねました。座敷で向かいあった文鳥師匠と、栞&藤吉。

まずは雑談から入り、栞さんは藤吉を紹介して切り出します。「実は、こちらの風鳥亭に伝統派の落語家さんを出していただけないかというお願いでして」

藤吉は風鳥亭について説明すべきですが、しませんね。「お願いします」と必死な感じで頭を下げるだけ。文鳥さんは、

「わては伝統派の看板を背負わされてますんや。近頃はオチャラケ派と名乗って、奇想天外・下ネタあり・ふんどし一丁にまでなる噺家がでてきよった」
本来落語は、庶民のささやかな楽しみ。とにかく笑ろてもらうもんや。伝統やらオチャラケやら、どうでもええんやがなあ

…分かりにくいですが、文鳥さんは『伝統派にこだわることはないでしょう。他をあたってください』と言いたいのです。

端席を下に見てる訳やない寄席にはそれぞれ、その小屋の色がある
席主は、何年も何十年もかけて、その色を作るのが仕事や。あんたん所の色はなんや?」

…藤吉は答えられません。

その色を作ってから来るのが筋や。つてを頼って来るのは筋とちゃうで」

藤吉の甘い姿勢を見抜かれましたね。どういう寄席にしたいか考えずに経営を始め、「寄席の格を上げるため」大物落語家に出てもらおうというのは、虫が良すぎるのです。

文鳥師匠が出演を断る様子はリアルで良かった。回りくどく聞こえますが、実際あんな風に、相手に失礼のないように、でもきちんと言うべきことは言うものです。やっとまともな人が出てきたなぁ。

残念なひとたち…藤吉、てん、栞さんも。

文鳥師匠は、大事なことを教えてくれました。
風鳥亭の色は何?つまり誰に何を提供してどうなって欲しいのか。他の寄席とどこが違うのか。客層、出演者、接客サービス、料金、場所柄、時間帯、具体的に考えて作っていくもの。漠然と「日本中を笑わせたい」とか言ってる場合ではない。

藤吉、このことわかってないですね。
風鳥亭の色は何?』せっかく問いかけてもらった言葉を深く考える様子もなく、「こうなったら片っ端から…」と噺家を捜しに出かけました。あちらがダメならこちら、手当たりしだい。

てんも学習してません。
寄席の前で走り回り、追いかけて客を引いてますが、お客を追いかけ回すのはNGだと啄子さんに教わったではないですか?北村屋で楓さんと商い勝負したときに。

この夫婦は、誰が何を教えてくれても学習せずドタバタしてばかり。
『素人夫婦の奮闘』を描きたいのかも知れませんが、視聴者に不快感を与えてしまってます。

栞さんも残念…藤吉と、お互い一つだけはやり遂げたいな!頑張ろう!みたいな雰囲気になっていますが、あのように安易に親しくなり藤吉と同じレベルに落ちて欲しくない。

悲愴感ただよう『まえ面(まえめん)』

風鳥亭の経営は難航し、色もの芸人たちの不安がつのります。
商才を啄子さんに見込まれていたアサリは、風鳥亭を去り神戸の新開地の小屋に行きました。挨拶もなしに。

万丈目さんは、ひとりでうしろ面を頑張りますが、もう限界。舞台に押し出された万丈目さん。冷や汗出ますね、こういうのは。

またうしろ面か!と客席から野次られ、万丈目さんは破れかぶれで新しい芸「まえめん」を披露。面を顔に付けて前向きで踊るのです。

…キース、「何やってんねん」ってあんたが無芸やから万丈目さんが苦労してるのに(怒)

♪背戸の段畑 なすとかぼちゃの喧嘩がござる
ハァ ヨイトコリャサ
長い手を出し なすの木にからみつき
ハァ ヨイトサッサッサ
なすの木は地主だよ

お囃子が終わり、万丈目さんはとうとう、切れました。
面を取り、客に向かって叫びます。

なすとかぼちゃが地主に謝ってるんですわ!
なすと地主が話してるんですわ!
坊ん!坊ん! おてんちゃん!
なすとかぼちゃが地主に…

…かぼちゃは万丈目たち芸人、地主は藤吉&てんでしょうか?唄は『地主のなすとかぼちゃの喧嘩』といってるのですが、万丈目さんはもう意味不明になってます(泣)
静まりかえる客席。てんは驚いているだけで何もしませんし、藤吉も不在。

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あとがき

万丈目さんの悲惨な「まえ面」。人を笑わせることがいかにしんどくて辛いことか。これ、藤井隆さんだから表現できたんだと思う。

人を笑わせるのは難しいですよ。ドラマ制作の人たち「大阪のお笑い」を甘く見てたでしょう?

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