わろてんか 10/6(金) 化け猫を退治する父・儀兵衛。笑い禁止令を解除

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てんの父・儀兵衛が夜中に酒を飲んでいるのを見たてんは、自分がホームパーティをむちゃくちゃにしたせいだと考えた。

母しずは、あんたが気にすることではない。とてんを慰めた。お父さんはドイツとの仕事の取引がうまくいかないのだという。

てんと風太は、ホームパーティにきたドイツ人を探しだして詫びるが、ドイツ人には何のことだかわからない。

てんは、自分のせいでお父さんが化け猫にならはった、と泣いた。
儀兵衛は、てんが心を痛めていることを知り、台所の酒瓶の中身をすべて捨てて、笑い禁止令を解いた。父に許されて笑うてんの声を聞いて、兄・新一も静かに喜ぶ。

お祭りも終わり、藤岡家はそろって神社にお参りした。その帰り道、てんはひとりで再び芝居小屋をおとずれた。

芝居小屋ではちょうど「俄」が演じられていたが、そこへ突然、イノシシに扮した藤吉があらわれた。

感想

お父さんが初めて笑いました。

ご飯を食べるときお父さんは、ふすまの向こうの隣の部屋の上座に座っています。遠すぎるやん!と思っていたのですが、家族と距離のある様子を表現しているのかも。

マジメで厳しく、後ろにも眼があり、家族と一緒にアホな話もせず、みんなに敬語を使われ、ひとり店の経営に悩むお父さんは孤独です。泣きたくても笑いたくても1人で堪えるのでしょう。

そのお父さんの眼に涙(鬼の目にも涙)、そして家族と一緒に笑う姿があってよかった。

うちのせいで、お父さんが化け猫になってしまわはった

夜中、台所に来てお酒を飲むお父さんを見たてんちゃん、初めて泣いていました。

「うちのせいで、お父さんが化け猫になってしまわはった…」

母しずさんは、お父さんはドイツの薬品会社との取引が思うようにいかずに悩んでいるのだが、てんが気にすることではない。と慰めます。

てんは、お母さんの話は理解したはずですが、そのあとも「うちのせいでお父さんが化け猫に…」と言っています。てんの頭の中では

  1. うちのせいでパーティが台無しになり
  2. お父さんは取引がうまく行かず悩んだため
  3. 化け猫になって
  4. 毎晩、お酒を飲むようになってしまわはった

と、こうなっているようです(笑)。

大人の発想であれば、3.は飛ばしますね。そこが子供のおかしさ。どうしても「化け猫」が頭から離れない。

夜中にこっそりお酒を飲む姿は、いつもの父とは違う…化け猫が取り付いたとしたら…そりゃー怖いでしょう。

お父さんを思う新一とてん

2人の子供がお父さんへの愛情を表現します。

新一さんの言葉。
「ドイツ新薬に手を広げたお父さんの先見の明を、僕は信じています」
「これからは日本で薬を作る時代です。僕はその先駆者になりたい」
「さっさとこんな病気退治して、お父さんが楽隠居できるくらい、立派に成長してみせます」

新一兄さん、お父さんの前なので頑張って言った部分もあるでしょうけど、ほんとうにお父さんを尊敬して大事に思っているようです。静かですがしっかり意思のある言葉でした。

お父さんは、ウルウルしながら新一さんの部屋を出ましたが、廊下でてんちゃんが泣いていました。

「お父さん、すんまへん…うちのせいで、お父さんが化け猫に…」
「そんなアホなことを」
「そんなん言うたかて、お父さんがお酒を…」

いつも笑ってばかりいるてんちゃんが泣いているのは、よほどのこと。お父さんはてんちゃんの心痛と、父を思う気持ちに心を動かされました。

てんが化け猫を退治してくれた

お父さんは台所へいき、戸棚の中の酒を全部、捨ててしまいました。

「よし、これで二度と化け猫は出てこうへん。てんが退治してくれたわ」

化け猫という妖怪は、お父さんの苦悩+もしかしたら藤岡家代々に積もった暗いモノの象徴ではないでしょうか。新一さんの病気も含まれているかも知れません。

家長であるお父さんが化け猫を退治したというのは、暗いものはさっさと退治して、藤岡屋は明るく進んでいくんだ!という決意だとわたしは感じました。

お父さんに抱きつくてんちゃん。
「笑ってよし。ただし笑いすぎてはいかん」

お父さんの笑顔がよかった。
ひとり、みんなの笑い声を部屋から聞いている新一兄さんの笑顔も、よかった。
いいお兄さんやなぁ。

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あとがき

今回の涙あり笑いありのシーンは、わりと典型的な大阪の笑い(松竹新喜劇風)の気がします。こういうのはいいですね。

さて、このドラマでは「お父はん」と呼んでいますが、「お父はん」はちょっとおかしい気がするんですよね。ドラマではよく聞くのですが。

「~はん」の使い方について、田辺聖子さん(大阪の作家)はこういっています。

・固有名詞に対して使う
○坂田はん 藤岡屋はん 竹下はん
×大工はん 奥はん 板前はん

・眼の前の相手に向かっては言わない
○そういえば、三丁目の坂田はんのうわさ、聞かはった?
×こんにちは、坂田はん。ええお天気どすな。

また、「~はん」は、「~さん」より尊敬の度合いが低いです。家の中で一番偉いお父さんのことを「~はん」って言うかなあ?

ただ、「~はん」という言葉、現実に聞いたことはありません。使う人はもういないのでしょう。本当のところはよくわかりません。

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