越路吹雪物語(27) 森継男は終戦の前年に出征。復員できたのだろうか

※ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

 ダイジェスト

編集部の森にも召集令状が来た。
森は時子に「これまでイヤなことを言って悪かった」と謝り、劇団員みんなで縫った千人針を抱いて宝塚を後にした。

歌劇団は宝塚映画劇場で定期公演できることになったが、空襲の激化のため中止を繰り返すことになる。1945年6月には沖縄が占領され、8月には原子爆弾が落とされ、8月15日に日本はポツダム宣言を受諾して戦争は終わった。

戦後、宝塚大劇場は今度は米軍に接収された。コーちゃんたちは大阪の劇場などで公演を続け、徐々に戦前のような活気を取り戻していった。

そのころには、進駐軍の米兵たちの間で『越路吹雪はショーストッパー』だと評判になる。ショーストッパーとは、観客の拍手が鳴り止まずにショーの進行を止めてしまう歌手のことだ。

そして、1946年4月、やっと宝塚大劇場が返還された。
戦後の黄金時代が始まったのだ。

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 森継男は終戦の前年に出征。復員できたのだろうか

※ここから先は個人的な感想です。

森ちゃん出征する

森ちゃんは、小さいころからずっと体が弱かったのでした。
「僕の心臓はポンコツだ」と言う森ちゃん。時子は亡き父のことを思い出しました。

森ちゃんは「この戦争もうまずいかも知れない」「これから日本はどうなるのだ」と不安げでした。明らかに戦局が悪化してることを知りつつ出征しなければならないなんて…自分が死ぬか人を殺すか。どっちにしても人生最悪の体験でしょう。

森ちゃんは不安をいだきつつ宝塚を後にしました。丙種合格がコンプレックスだった森ちゃんが喜んで戦争に行かなくて良かった。もしそうだったら、あまりにも不憫でした。

森ちゃんは戻ってこれるでしょうか。
以前のように、時子の向かいの机に座っている姿を見たいです。

終戦前後の社会背景は描かれず

森ちゃんの出征後、びっくりするほどドラマはドンドン飛ばしました。
終戦になり宝塚の定期公演が再開され、こーちゃんは「ショーストッパー」と噂になるくらい歌手として成長し、宝塚大劇場が変換されたところまで、10分ほどで終わってしまった…。

終戦は、日本国史上最大の転換期だったのです。進駐軍に占領され新憲法が発布され国はいちから出直し。価値観もひっくり返りました。これまで良しとされていたことが一夜にして悪になってしまった。そんな中、戦死の知らせや復員兵の帰還、生き別れの家族探し…みんな必死でその日を生きていたはずです。

…でも、そのあたりは描写されませんでした。
森ちゃんの出征までは戦時下の日常生活がリアルに描写されていたのに、その後はほとんどすっ飛ばしです。

宝塚スター越路吹雪の生涯を描くドラマなので、宝塚の話中心なのは良いです。
でもコーちゃんたちにも家族があり親戚縁者もいるはず。戦死した人も被災した人もいるはずです。新潟の大介や、森ちゃんたちが復員できたのかどうか気になるのに、全然触れられませんでした…

あとがき

庄司さんはいいとして、森ちゃんの消息くらいは描いて欲しいです。
今後明らかになるのでしょうか。

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