越路吹雪物語(24) 幼なじみの大介も出征。宝塚大劇場は閉鎖されることに

※ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

 ダイジェスト

吹雪の中凍える夢を見たコーちゃん。
それは、越路吹雪という芸名の由来にもなった子供時代の思い出だった。

編集部では、岩谷時子が古い資料の整理をしていた。
森は、戦争で人手が足りなくなった総務課の手伝いに行っているのだ。

ある朝、作家の庄司義男とコーちゃんがセリフの打ち合わせをしていると、コーちゃんに来客が。なんと新潟の尋常小学校時代のクラスメート武藤大助だ。

大助は出征する前に約束どおりコーちゃんの舞台を見に来たという。ショックを受けつつも、また舞台を見に来てねと明るく言って約束させるコーちゃん。

大劇場に男性客が増えたのは、出征前の学生が観に来るからだった。戦局の悪化で徴兵猶予がなくなり、多くの学生たちが徴兵されだのだ。

一年半が経ち、ツメこと月丘夢路は退団して、映画の世界で売れっ子女優になっていた。
映画に出てみたいと思うものは多かったが、コーちゃんは舞台が好きでずっと出ていたいという。

しかし突然、宝塚大劇場は東京も含め二箇所とも、一年間閉鎖されることになってしまった。戦時による非常措置令で、いま上演中の公演も打ち切りだという。

宝塚の施設は海軍に接収され、本拠地を失った宝塚歌劇団は近くのダンスホールに仮住まいすることになった。

スポンサーリンク

 幼なじみの大介も出征。宝塚大劇場は閉鎖されることに

※ここから先は個人的な感想です。

大劇場の閉鎖

宝塚大劇場が閉鎖されたのは1944年。
海に近いわけでもないのになぜ海軍に接収?と思い調べてみたところ、海軍航空隊予科練の訓練施設として使われたそうです。

1945年の3月に東京や大阪が大空襲を受けて、8月には原子爆弾が落とされて終戦ですから、太平洋戦争の末期でした。予科練といえば14歳から20歳くらいの少年たちが志願して飛行機乗りになって命を落とした者も多かったのですね。

出征する前に宝塚の舞台を見に来る学生が増えたというのは、悲しい話。
コーちゃんの初恋の相手、帝大さんも出征したかも知れない。学生なのに結婚の話が出ていたのは、こんなご時世だから早く結婚させようという親御さんのプッシュがあったのではないか?わたしの勝手な想像ですが。

優雅にお茶を飲むコーちゃんたち

太平洋戦争の末期。
戦局が悪化し身近な人が次々に出征し、食料がなくなり、特高警察に監視され…かなり緊迫した雰囲気だったでしょうに、コーちゃんたち歌劇団員は、喫茶店でのんびりと紅茶を飲んでいます。目の前にはおいしそうなサンドイッチ。

終戦の一年前に、本当にこんな優雅なティータイムを過ごしていたの?
なんだか信じられませんけど、本当にこんな感じだったの?

以前、コーちゃんのファンのおばさまたちが、コーちゃんにすみれのサンドイッチを差し入れするシーンがありました。阪急沿線は高級住宅街。宝塚は裕福なおばさまたちの道楽でもあるのね。歌舞伎を観にいくような感じで宝塚を観にいき、ひいきのスターに差し入れしたり世話したりするのですよね。

戦時下でも、宝塚だけは夢の世界だったのかな?

あとがき

森さんは総務部に駆り出されていたのですね。病気で休んでいるとかでなくて良かった。

大劇場から引っ越すときに森さんもいました。男性は国民服、女性はもんぺ。タカちゃんもコーちゃんも、もんぺでした。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
error: Content is protected !!