越路吹雪物語(21) パリが舞台の演目はダメ、『歌劇』『宝塚グラフ』も休刊。戦争の影が忍び寄る

※ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

 ダイジェスト

コーちゃんたちは公演に向けて稽古の毎日だが、突然、演目が変更されることになってしまった。戦時下ゆえ敵国フランスが舞台の物語はダメだという。

コーちゃん行きつけの食堂は、小麦粉不足でうどんの量が減った。ファンのおばさまたちが差し入れてくれたサンドイッチをありがたくいただきながら、編集部で楽しくおしゃべりするコーちゃんたち。しかし帰社した森も、編集長の平山部長も暗い表情を隠していた。

タカちゃんこと天代麗(たかよれい)と一緒に時子の家に遊びに行ったコーちゃんは、本棚に入り切らず押入れにまで並んでいる大量の本に驚いた。タカちゃんは時子に、コーちゃんはこれからきっと伸びるから、たくさん本を読ませてやってね、と言う。

八重子から手紙が来た。満州で元気にしているという。コーちゃんのルームメイト、松尾セツの兄も満州に出征していたのだ。二人は満州の『饅頭』に思いを馳せる。

編集長の平山は、森と時子に雑誌の休刊を告げた。軍部からの圧力で、娯楽色の濃い雑誌は控えることになったのだ。残業して読者宛に休刊のお知らせハガキを書く時子。平山は『女なら兵隊に取られないと思って採用したけど、時子で本当にお良かった』としみじみ言った。

森は帰宅途中に屋台で酒を飲んでいたが『戦争が男を成長させるんだ』と騒ぐ酔っぱらいに困っていた。

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パリが舞台の演目はダメ、『歌劇』『宝塚グラフ』も休刊。戦争の影が忍び寄る

※ここから先は個人的な感想です。

戦争がじりじりと迫ってくる気配が怖いです。
徴兵、満州開拓団、食糧不足、慰問公演、言論統制…。それでもコーちゃんたちは、戦争もうすぐ終わるんじゃない?くらいの認識しかない。これはおかしい、ヘンだ、と一般庶民が気がついた時には、もう遅いのでしょうね。

タカちゃんの稽古風景

パリが舞台の演目は変更になってしまって残念だけど、タカちゃんのダンスはものすごいカッコ良さだった。大劇場の本番で見るよりこうやって素の稽古風景を見るほうが、かっこよさが引き立つような気がする。

タカちゃんの右後ろで踊ってるのは、なんとコーちゃん!まさかと思ったけどやっぱりコーちゃん。瀧本美織さん、ちゃんと踊れるじゃないですか。すごい。

コーちゃんもっと読書を

初恋に破れ、能天気で無頓着なコーちゃんから少しは脱皮するかなと思ったのですが、あまり変わってないみたいですね。相変わらず食欲旺盛で、帝大さんと出会った食堂へも行ってますけど、また出会ったら気まずいのにな…と心配するわたし。

時子のお母さんとも仲良くなり、しょっちゅう食べさせてもらっている様子。食糧難でお腹が減ってるんだろうけど。ちょっと子供っぽい気もする(^_^;)

タカちゃんは、コーちゃんはちょっと運が悪かったという。演目が変更になったことを言ってるのですね。これから伸びると信じているみたい。やはりコーちゃんはもっと本を読んで考えて、いろいろな経験をしないと。大人の唄シャンソンを歌う歌手への道のりはまだまだこれからです。

お時さんよかったね

時子は『歌劇』の読者ページの常連で、最初から仕事はできそうでした。
平山編集長は、『女なら兵隊に取られないと思って採用したけど、お時で良かったよ。女だから良かったじゃなくて』と言ってくれました。良かったよね。

編集部の男性だちは、無意識のうちに女性蔑視してましたし、今も多分それは変わってないのでしょう。でも時子の誠実な働きはちゃんと認めてくれてますね。

森さんもちょっと変わったな。暗い顔はしてるけど、以前ほど女性を敵視してないですね。時子にもコーちゃんたちにも少し寛大になってる。時子に怒鳴られたことがきっかけなのかもしれないし、時子の働きぶりをみて少し考えが変わったのかも知れない。あるいは彼自身、なにか心境の変化があったのかも知れない。

森さんの抱えている困難は何なのか、明日あたりわかるんじゃないかな。

楽曲リスト

ろくでなし 歌:越路吹雪

今週のテーマ曲、瀧本美織さんが歌ってます。ここは越路吹雪さんの歌を紹介します。

あとがき

森さんが気になるなぁ。
男性だというだけで課せられる重荷も相当なものでしょう。

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