越路吹雪物語(18) 父の葬儀が終わり職場に復帰する時子

※ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

 ダイジェスト

片桐八重子は気丈にも、満州の一番大きな街の大きな家へ行くのはちょっと楽しみだという。しかし『泣いていいんだよ』というコーちゃんの言葉に、八重子は本心を吐露して泣いた。

翌朝、二人はもう泣いていない。
コスモスの咲く道を歩くコーちゃんと八重子。
子供のころ一緒に見た新潟のコスモス畑の思い出を語り合う二人。『元気でね』『またね』と言葉を交わして二人は別れた。

岩谷家では、時子がお父さんのためにコスモスの花を活けた。
家族三人だけのお別れがすみ、町内の人たちや職場の人、歌劇団の研究生も集まった葬儀が終わり、岩谷家は母と時子だけになった。
これからもよろしくおねがいします、と改めて挨拶をする母子。

時子は突然、編集部の森を大声で怒鳴りつけてしまったことを思い出した。そのあとすぐ家から父危篤の電話があり帰宅したため、すっかり忘れていたのだ。

父の葬儀が終わり、時子は出勤途中にコーちゃん・オカジ・ツメと出会う。
時子と森のいさかいは『時子の乱』と呼ばれ、尾ひれがついた噂になっていた。

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父の葬儀が終わり職場に復帰する時子

※ここから先は個人的な感想です。

八重ちゃんの本心

八重ちゃんは、満州開拓団の花嫁になるんですね。
お手伝いさんもいる大きな家に行くのはちょっと楽しみだし、一人で汽車に乗ってここにも来れたし大丈夫だよ、と八重ちゃんは気丈に言いました。

コーちゃんがあまりにも、そんなの嫌だ!嫌だ!と大泣きするもんだから、せっかく覚悟を決めた八重ちゃんの心が辛くなるんじゃないか?と心配だったですが…

コーちゃんの『泣いていいんだよ』で堤防が決壊したように泣く八重ちゃん。やっぱり八重ちゃんだって嫌だったのね。知らない街の知らない人のところに嫁に行くなんて、そりゃー嫌よね。

たぶん八重ちゃんはコーちゃんにだけ、本心が言えたんでしょうね
ふたりともワーワー泣いてましたけど、八重ちゃんの正直な感情が表に出たことは良かったと思う。

泣くだけ泣いて、押し殺していた感情を解き放って、気持ちの整理が付いたことでしょう。翌朝、明るく前を向いて歩いて行く八重ちゃんは美しかったです。

二人がまた会えることを、切に祈ります。

岩谷家の葬儀

時子のお父さんは、長く患っていたとのこと。
お母さんも覚悟ができていたのでしょうか。静かに『大好きよ、さよなら』とお父さんに別れの言葉。時子も取り乱していません。静かにお父さんとお別れする母子は美しかった。

わたしは、こんなに美しく振る舞える自信ないなぁ…

昔の葬式は自宅だったから、町内会の人や職場の人がたくさん来ました。
職場の同僚や上司の、ご本人ではなくて「ご身内」が亡くなった場合でも、葬儀に出席した記憶があります。いまでは考えられないですけどね。

町内のおばさんたちが台所を預かって、職場の人が弔問に来て、お坊さんがお経を読んで…短いシーンでしたがお葬式の雰囲気そのものでした。

同じようにお葬式を描いているのに、NHK朝ドラマはなんであんな奇妙で的外れな描写に終始するんでしょうか…。すみませんつい思い出して。

あとがき

『越路吹雪物語』は地味ですが、どのシーンも違和感がないし、時代の空気も自然に伝わってきます。女性が男性より下に見られていた事実も逃げずに描かれています。俳優さんたちの演技もいいです。

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