越路吹雪物語(15) タカちゃん・天代麗(たかよ れい)の部屋を訪れたコーちゃん

※ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

 ダイジェスト

タカちゃん・天代麗(たかよ れい)は、雑誌『歌劇』の取材を受けることになり、コーちゃんも一緒に付いていった。

インタビュアーは編集部の森継男と岩谷時子。
カメラの前でポーズを取るタカちゃんは、さすが大スターの貫禄だ。
取材が終わり、コーちゃんは一緒にサンドイッチでも食べないかと言うが、編集部の二人はその誘いを断り仕事に戻っていく。

タカちゃんの実家につれていってもらったコーちゃん。
実家の離れがタカちゃんの部屋。素敵な洋室だ。本棚には本がたくさん並んでいる。
コーちゃんはツルゲーネフの『初恋』を貸してもらうことになった。

寄宿舎に帰り『初恋』を読みふけるコーちゃん。
読書がこんなに面白いものだと初めて知ったコーちゃんはなぜか踊りたくなり、ダンスの自主練習に励む。コーちゃんの中で何かが変わったのだ。

ある日の編集部、森継男はいらだっていた。
月組の琴井はるかが取材に遅れてきたのだという。『これだから女は困る、だいたい女は…』と女性蔑視の言葉を並べたてる森。

黙って聞いていた時子だがついに堪忍袋が切れ、時子は『女だ男だという前に、みんな一人の人間なんです!』と、大声で反論する。いつもおとなしい時子の剣幕に、森も編集長も驚いてしまった。

そこに電話が掛かってきた。
時子は大急ぎで帰宅する。時子の父に何かが起こったのだ。

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 タカちゃん・天代麗(たかよ れい)の部屋を訪れたコーちゃん

※ここから先は個人的な感想です。

 タカちゃん・天代麗(たかよれい)の部屋

タカちゃんは、実家のはなれに住んでいます。
宝塚歌劇団の研究生(団員)は、寄宿舎住まいの人も実家に住んでいる人もいるのですね。

タカちゃんの部屋は重厚な洋室で、机の上にはバラの花瓶。大きな本棚にはりっぱな装丁の本が並んでいます。好きな本読んでいいよ、と言われてコーちゃんが手に取ったのは、ツルゲーネフの『初恋』。

勉強嫌いのコーちゃん、これまで読書したことあったのでしょうか?最初の読書がロシア文学とは、ちょっと難しすぎない?ロシア人の名前覚えるだけで大変だしねぇ。

しかしコーちゃんは『初恋』を読みふけり、何を思ったかダンスの自主練習に没頭。こんなこと初めてだと驚くオカジとツメ。

コーちゃんの内面で何か変化が起こっているんですね(^^)
たくさん本を読んで恋もして、いい大人の女性に成長して欲しい。タカちゃんのような大スターに仲良くしてもらい、知的な面でも刺激を受け…コーちゃんは恵まれています。

 森継男。こういう男性居たなぁ

森さんの人間性、まだよくわかりません。

仕事で接した天代麗の誘いを断って『これからも、奢ってもらったりするんじゃないぞ。一線というのが必要なんだ』と時子に言ってる。

これは一理ありますね。劇団員と私的に仲良くすると、雑誌の客観性・公平さが疑われる…かも知れない。

しかし森さんは、いつも何にイラ立っているのでしょう?
『どうしてすぐおごりたがるのかねえ』『女は気楽でいいよな』『これだから女は困る』『そんなに楽がしたけりゃさっさと結婚でもすればいいんだ』

たぶん森さんは、宝塚歌劇が好きじゃないんでしょうね。編集の仕事も好きでやってるわけではない。何かしら自分の境遇に不満があって、女性を蔑むことでうっぷん晴らしをしているんじゃないでしょうか。

そうだとしてもこの人の態度はひどいね。
カバンを叩きつけて「おい、お茶」って…さして親しくもない他人にこういう態度が取れるのは、心の底から何の疑問も持たずに、相手を見下しているから。

そういえば、30年前はこういう男性、普通にいましたねぇ。『これだから女はダメなんだ』このセリフ、わたしも職場で何べん聞いたことか。女性が何をやっても気にいらない、仕事ができるとますます気にいらない。そういう男の人、結構いましたよ。

時子がすごい剣幕で怒りました。
『女とか男とかいうまえに、みんな一人の人間なんです』

ほんとそのとおり。この言葉に尽きます。
わたしも、何度このセリフを言ったことか。

あとがき

時子のお父さんの病状に、何か変化があったのでしょうね。
辛い予感に、心が痛みます。

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