カーネーション(99,100) 小原三姉妹の性格がくっきり。スライス・オブ・ライフが見事

※ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

 ダイジェスト

朝、優子(新山千春)、直子(川崎亜沙美)、聡子(村崎真彩)らは、小学校から高校までそれぞれの学校に出かける。優子の絵の先生が洋服を作るためにやってくるが、東京の美大に行きたいという優子の話になり、糸子(尾野真千子)は改めて優子の進路を考える。糸子は、優子の画家になる覚悟を問いただし、はっきりしない優子に美大を受けるなと言う。優子は泣きじゃくり落ち込むが、これ見よがしの様子に糸子はまったく動じない。

優子(新山千春)は美大受験日を翌々日に控え、ついに糸子(尾野真千子)にどうすればよいかと泣きつくが、糸子は突き放す。千代(麻生祐未)が、はからってこっそり受験に送りだし、糸子は内心ほっとする。実は気にしていた直子(川崎亜沙美)も同様だった。ところが優子はその足で北村(ほっしゃん。)を訪ね、自分は画家になりたいのではなく糸子に認めてほしいのだと打ち明ける。結局、優子は大阪の洋裁専門学校に通うことに。

引用:Yahoo!Japan テレビ

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小原三姉妹の性格がくっきり。スライス・オブ・ライフが見事

※ここから先は個人的な感想です。

久しぶりに見る『カーネーション』の完成度の高さ。質の良さ。
たんのうしました。

小原家の朝の風景が好き

小原家の朝の風景が好きです。
なんべん布団を剥がされても、ぬくぬくから出られなくて潜り込んでしまう三姉妹。
起きたら起きたで、みんなそろってあさごはん。食べっぷりがええね。
縫子さんたちが「おはようさん」って出勤してきて、恵さんも出勤してきて、帳簿みて。
娘たちは次々と「行ってきます」「行っちょいで」と出ていく。

カーネーションでは、毎日繰り返されるこんな光景をちゃんと見せてくれます。
人は成長し歳を取り入れ替わっても、何年も何十年も暮らしは続いている。そこをきちんと見せてくれる。

安岡美容室のいま

安岡美容室には、2人も新人が入ったようです。
壁には奈津のウエディングドレス姿の写真が飾ってあります。写真を見てニヤニヤする糸子。奈津が結婚して安岡美容室を出ていく時、糸子たちは奈津に内緒でドレスを作ったのでした。この写真はきっと、奈津の旦那さんが後から送ってきてくれたんでしょうね。

おばちゃんは元気やけど、仕事はもうしてないみたいね。
孫をおぶってでてきたおばちゃんは元気そうで良かった。太郎君、結婚したんか。

パーマかけ直してもらいながら、八重子さんに優子のことをおしゃべりする糸子。
糸子と八重子さんは、ずっとご近所さんで歳の近い友達でもあり、大事な仕事仲間でもある。プライベートも仕事も全部含めて親しい関係。

こういうのいいですね、憧れます。
わたしは引っ越しが多くて幼馴染もご近所さんも長くは続かなかったし、仕事の人間関係はプライベートとは重ならなかったな。

糸子と子どもたち、それぞれの性格がくっきり

これまで優子の進路には興味なかったくせに芳川先生の話を聞いてハッとし、急に厳しく優子の覚悟を問いただす糸子(^_^;) 性格は変わらんもんですね。

お母ちゃんに問い詰められてよう考えたら、何がなんでも絵描きになるという覚悟はなかった、お母ちゃんに褒められたかっただけやと気づいた優子。おじいちゃんに可愛がられて甘やかされて育ち、学校の先生の指導どおりに軍国少女やった優子らしいね。

そんな優子をライバル視する直子。
生まれてからずっと、いつも二番手のこの子は負けん気が強い。卒業祝に買ってもらった赤いバッグに大喜びしたけど、姉がもらった上等なバッグを見て悔しそう。

三女の聡子は、アホでマイペースな子。上の二人のライバル関係には無関心。できるのは体育だけ、寒くても靴下を履かない(^^)。

スライス・オブ・ライフが見事

カーネーションがドラマとして上質だなぁと思うのは、登場人物の振る舞いの自然さです。
どんな場面の中でも、それぞれみんなが自分の行動をしているのです。

①たとえば、朝ごはんのシーン。
みんな顔をあわせてご飯を食べる中、糸子と優子は気まずく目も合わせません。
直子は二人を観察しつつ何かを考えてる。
聡子はそんな雰囲気を察することもなく、ひとり能天気なおしゃべりを展開。

「お母ちゃん犬が子犬に餌わけちゃってんのにな、マサオ君がその餌取ろうとしてん」
「せやから、お母ちゃんがマサオ君の手をガブ!って」
「噛んだん?」
「うん、でも本気で噛んだん違うで、ウソ気で噛んでん。んでマサオ君、悔しいからってな、お母ちゃん犬に落書きしようとしてん!」

この会話が最高に面白い。千代おばあちゃんの合いの手も絶妙。アホな聡子とおばあちゃんはええコンビです。

②それから、優子が東京に出かける早朝。
いっちょいで、とおにぎりをもたせる千代おばあちゃんと優子の会話を、寝ながら聞く糸子。
朝ごはんのあと食器を洗いながら、直子もほっとした態度を見せます。直子はいつも優子の一番近くで姉のことをよく見てる。

③さらに、優子が北村に送り届けられた夜、
北村はいつものごとく、居間で千代お母ちゃんのご飯を食べて酒を飲んでます。
お母ちゃんは半分寝ながらお相手。昌ちゃんは酒をついで「まだまだ」と。

糸子はひとり、昼間やり残していたであろうミシン仕事。
糸子の無表情がいい、いつもの仕事をいつもどおり片付ける風情がよく出ている。

二階では、優子が眠れないまま天井を見ています。
階下からは北村たちの声とミシンの音。
直子は眠れない優子に気がつきましたが、聡子は何も知らずに寝てるんでしょうね(^^)

例として三つ上げましたけど、わたしは、これこそスライス・オブ・ライフだと思います。
断片の切り取り方が見事だから、視聴者はスライスの背後にある広くて深い世界を想像できるのです。

あとがき

カーネーションを見てしまうと、半分、青い。はもう見るに耐えません。
同じNHKなのに、朝ドラマなのに。出来上がりの品質の差は残酷なもんやなと思います。

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