カーネーション(25,26) 心斎橋百貨店の制服作り、支配人に三回会っただけで決めさせた糸子はすごい

※ネタバレ含んでいます。ご注意ください。

 ダイジェスト

黒田屋百貨店の火事で和服の女性が逃げ遅れたというニュースを聞いた糸子(尾野真千子)は、心斎橋の百貨店に走る。店員の着物姿を確認し、支配人の花村(國村隼)に制服を作らせてほしいと直談判する。自作のワンピースを見せる糸子だが花村は取り合わない。だが、制服はデザインが大切という花村の言葉から、糸子はセンスのよい八重子(田丸麻紀)に相談する。そして一晩で10枚ものスタイル画を仕上げ、翌朝再び花村を訪ねる。

支配人の花村(國村隼)に“ダメ出し”をされ、糸子(尾野真千子)は斬新なデパートの制服を考えようと悩む。しかし八重子(田丸麻紀)は、変わった服ではなく、「よい所に連れて行ってもらえそうな服」を考えるようアドバイスする。善作(小林薫)からは、現物を作って店に行くように言われ、糸子は2日徹夜して縫い上げる。作った制服は家族には好評で、善作は、持って行くより糸子が着て行ったほうが話が早くて面白いと言う。

引用:Yahoo!Japan テレビ

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心斎橋百貨店の制服作り、支配人に三回会っただけで決めさせた糸子はすごい

※ここから先は個人的な感想です。

カーネーションを見るのはこれで三回目ですが、やはり百貨店の制服エピソードは大好きです。

この頃は、お父ちゃんも安岡家の人らもみんな、元気やったなぁ。糸子と一緒にワクワクして、楽しかったなぁ。って思うと…(;_;)。初見のときとはまた違う感慨があります。

お父ちゃんと糸子は似たもん同士

糸子が心斎橋百貨店の花村さんに見せるデザイン画を仕上げた朝、そろっと障子を開けてお父ちゃんが入ってきました。

「できたんか?」

糸子が何をしてたのか、お母ちゃんあたりから聞いたんでしょうね。ワシに見せてみいちゅうんじゃ!と強引にデザイン画を見たお父ちゃんは、ふーん。と少し感心して、

「しかし…かったるい話やな。こんなチョロチョロした絵見せられるより、バーンと現物見せられたほうがよっぽどオモロイで」

といいます。「ホンマやな。バーンとな」とニヤリとする糸子。
年齢や性別は違っても、糸子とお父ちゃんは似たもん同士やなぁ。アレコレの算段が楽しいなぁ。

その気になった糸子は、神戸箱の宝物を売ってお金を作り、生地買ってきて裁断して制服を縫いました。ミシンがないから手縫いでね。朝ごはんを食べていた家族は、糸子が制服を着て見せると絶賛してくれました。お父ちゃんはここでもアドバイス。

「お前そのまま着ていけ!頭下げて風呂敷といて出して見せるより、おっさんの目の前に出ていって、これです!ちゅうて見せたれ。そのほうが話は早い、でオモロイ」

冴えてるわーお父ちゃん。案外、洋服屋のほうが向いてるんちゃうか。と思いながら、靴を買いに走る糸子でした。

「そのほうが、オモロイ」の重み

お父ちゃんのアドバイスは、ホンマに冴えてたと思います。

相手は、忙しい百貨店の支配人。
糸子は、初対面で実績も信頼関係もない岸和田の仕立て屋。しかも女性。
売り込みたい商品は、はじめての洋装の制服。

不利な条件ばっかりですけど、まだ競合がいない今が大チャンスです。
グズグズしてる暇はありません。

相手は大阪商人で販売のプロですからモノを見る目はある。大手百貨店の支配人だから人を見る目もある。糸子が女でも初対面でも、モノさえ良ければ(そして糸子が信頼できる人間やと思ったなら)相手にしてくれるはず。

お父ちゃんは、こういう事をいちいち考えたわけではなさそうですけど、直感的に、一番効果的で、ワクワクして楽しい方法がわかったんです。それを「そのほうが、オモロイ」と表現したんやな。糸子が打てば響くがごとく即座に実行したのも、エライ!

お父ちゃんは、呉服のことだったら、こんなに力の抜けた良いヒラメキはでなかったと思う。お得意さんに挨拶まわりして、時には土下座もしてお世辞言うて、なんべんも頭下げて反物見せて…お父ちゃんはずっとそういう事をしてきた。若い糸子のように身軽な身でオモロイこと、したくてもでけへんかったんでしょうね。

支配人には三回しか会ってないのに…糸子すごい

パッチ屋の大将のいうとおり、糸子は腕もある、頭もある、先も読める。
糸子のすごいのは「心斎橋百貨店の制服を作らせてもらう」と決めたら、一回の出会いも無駄にせず、聞き出したことは全部生かして、たった三回でチャンスをモノにしたこと。

まずは、社長ではなく、売り場の主任レベルでもなく、支配人に直接かけあったのが良かった。誰かの「つて」を頼ったりしてたら出遅れたと思う。

支配人との初対面では、挨拶と顔見せ。「制服は洋服にすべき。動きやすうて衛生的で時代に合ってます」と明快な主張をして、即座に断られたけど「制服は店の顔で、一番大事なのはデザイン」というポイントはちゃんと聞き出した。

二回目に会った時は、デザイン画を見てもらい「10人中9人が描いてくるような、その程度のもんは要らん」というお客のモチベーションを掴んだ。

それだけで、三回目にはもう、試作品を着てバーンと登場。支配人が頭の中でぼんやりイメージしていたものを、現物で見せてきた。

すごいわ糸子。さすがやわ。

糸子は、昨日や今日思いついて洋服屋を目指したんではありません。10歳のときからずっと夢を追いかけてきた。パッチ屋で縫製の基礎を叩き込んで、根岸先生に洋裁の基礎を教わってきたのです。花はいきなり咲くんやない、根を張って栄養を吸い上げて葉を出して光合成をして、準備万端にしてから咲くんです。

わたしは、こういうヒロインが好き。子供にはこういうドラマを見せたいもんやわ。

花村さんは糸子のビジネスの先生

糸子の最初のお客さんが、心斎橋百貨店の花村さんで良かったわ。
花村さんは糸子のビジネスの先生みたいなもんでした。忙しい中、ズバッと斬り込んでくる糸子に迷惑しながらも、大事なことを教えてくれました。

・信頼も実績もある仕立て屋は沢山ある。ビジネスはそんな甘いもんやない
・制服は店の新しい顔。パッとみた造作・デザインが大事
・客にアカンと言われたら、どこがアカンのか考えるのがアンタの仕事や
・10人中9人が描くような「普通」レベルのもんは要らん

花村さんは、支配人なので沢山の部下をかかえているはずですけど、糸子のように「1を聞いて10を知る」部下はどれだけいるでしょうか。

花村さんを演じたのは國村隼さん。花村さんは、大阪の百貨店にホンマにいそうです。

安岡家の人たちに涙

安岡家の泰造兄ちゃんのお嫁さん・八重子さんはなかなかおしゃれで、ファッション雑誌をよく読んでます。「令嬢世界」を見ながら制服デザインを考える糸子と、身重の八重子さん。

勘助も一緒に「これええんちゃう?」など言いながら雑誌を見ています。
年ごろの男やのに、女性の中に入って一緒にニコニコしてるところが勘助らしいなぁ。

誰も勘助の好みなんか聞いてへんわ!と糸子に相手にしてもらえず「なぁ、お母ちゃん」と安岡のおばちゃんに同意を求める勘助。

勘助のニコニコ笑顔(;_;)
帰宅した泰造兄ちゃんは、いつもの姿で、道具箱を右肩に担いでたな…(;_;)
本放送を最後まで見たわたしとしては、安岡家の人たちが楽しく集う様を見るとどうしても泣けてしまうのでした。

あとがき

お父ちゃんと糸子がヒソヒソと算段する姿、なんでこんなにオモロイんでしょ…。
はじめて自前の靴を履いて、自分で作った洋服を着て、根岸先生に教わったとおり堂々と歩く糸子を見ていると、わたしの気持ちもスカッと晴れました。

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