ひよっこ 7/29(土) 世津子の部屋にお父さんがいた

ダイジェスト

出かけるみね子を案ずる鈴子・愛子

すずふり亭裏庭。

帰宅してきた愛子は大きな荷物をかかえており、石けんや鍋をばらまいてしまった。そのとき、みね子の部屋から出てきた世津子は、散らばった石けんを拾ってくれた。

「いいですよね、この石けん。安くて」
「私も使ってますよ」

愛子は相手が女優の川本世津子だと知り内心驚き、世津子は立ち去る。
すずふり亭裏口から、鈴子が出てきて愛子と合流し「さっきの人、女優の川本世津子!でも様子がどうも、悲しそうだったね…」
と話していると、みね子がアパートの階段を下りてきて、これから川本さんのお宅に出かけるという。

みね子が行ったあと、二人はみね子を心配する。

「みね子さんのお父さんって、どんな方なんですか?」
「まじめて、働き者で。家族思いで。すごく、きちんとされてた」
「そうですか」

愛子が涙ぐんでいる。

世津子の家にお父さんがいた

世津子のマンション。
世津子が玄関をあけ、みね子が「お邪魔します」と入った。

意を決したように、世津子が居間に入っていく。
「ただいま」
「おかえり」
「雨男さん、お客さん連れてきた」
「えっ、珍しいね。初めてか」

みね子(その声は…まさか)
居間にはいったみね子の目の前に、実が立っている。

観葉植物に水をやっていたらしい。実は、みね子を見て、にこやかに会釈した。
初対面の人にする態度である。

何も覚えていないお父さん

「お父ちゃん!」

実は驚いた様子。とまどうみね子。
「雨男さん、あなたのお嬢さん。谷田部みね子さん。そして、あなたの名前は、谷田部実さん」

実は、とまどって二人の顔を見るばかりである。
「お父さんは何も覚えてないの、昔のこと。自分の名前、どこで生まれ育ったのか。家族のことも」

みね子が爆発した。
「嘘だそんなの。うそだ!だってお父ちゃんですよ!覚えてないなんてあるわけないでしょう!」

実を揺さぶるみね子。
「みねこだよ、お父ちゃん!なんでそんな顔してんの、みね子だよ!」

実は、すこしおびえた様子になる。

生きていてくれただけで嬉しい

「お父ちゃん、ひどい目に会わされて、私たちのことも何もかんもイヤになったでしょ?それは私解るから。お父ちゃんがここに居たくて帰りたくないなら、いいよ。今日のことは忘れるから」
「生きててくれてただけで嬉しいし。責めるつもりなんて全然ないから、覚えてないなんて言わないで」

みね子は泣きながら語りかけるが、実は、ただ当惑している。
世津子は涙ぐんでいる。

実は、世津子の顔色をうかがってから、静かにみね子の手を離し頭を下げた。
「…ごめんなさい」

「嫌です!嫌ですこんなの!」

もう限界だ、部屋を飛び出したみね子はマンションの階段を駆け下りる。

雨の中泣いていると、後ろから、誰かが傘を差し掛けてくれた。
お父ちゃんだ。

感想

ああ….こんなに悲しいことってあるでしょうか。
私の想像を超えていました。

「生きていてくれただけでも、良かった」私もそう、思います。

(お父さんが死ぬかもしれない)

この覚悟をしたことのある人なら、この気持ちはわかりますよね。

たとえば、誰かの愛人になっていても、裏社会にはいっていても、生きててくれたんだから良かったんです。

家族が嫌になったから、家族に会わせる顔がないから、違う人生を生きたいから、
どんな動機でもいい、本人の意思でそうしたいのだったら、いくら寂しくても、我慢して、本人の好きなようにさせてあげよう。

わたしも、やっぱりそう思います。

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でもね、

自分のことが解らない、覚えていないと言われるのは、どうしていいか分からないほど、悲しいです。
きのうまでは、世津子さんの愛人だったらショックだなあと思っていたけどそんな事、どうでも良くなってしまいました。

ああ 嫌やわ。こんな悲しいのは….
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